1ランク上

自分より上で未知の世界のことは,よほど優れているものと思ってしまうのは私だけだろうか.
私は今まで1ランク上に憧れては目指し,憧れては目指しを繰り返してきた.でも,いつも思うのが夢だったはずの1ランク上の世界は意外に大したことないということだ.自分がいざその世界に到達してみると,心のどこかで「自分でも到達できたのだから,そんなに凄いわけがない」と思ってしまう.その世界の人達がなすことも,特別凄いとは思わなくなってしまう.そして,がっかりすることが多い.到達する前に抱いていた幻想が飛躍しすぎたものだったからなのだろうか,それとも,本当に大したことないのだろうか.


どの世界にもピンからキリまである.
こんなことを言う自分は傲慢であるとも自覚している.
さんざんお世話になっておきながら,まだ医者の卵とも何とも言えないペーペーが何を言うか!と言われればそれまでである.
特に権力社会の医学部のことだ.
下っ端が上に対して物申すなんてめっそうもない.
でも,つい思ってしまう.
今通っている大学医学部の附属病院.
将来自分がそこで働くことになるかもしれない病院.
やっぱり大したことないな・・・