胡桃の部屋

このドラマ,見てると腹が立ってくる.
家庭をもち真面目に働いていた父親がリストラを機に,魔がさしたのか家出し別の女性と同棲する.
そして,そんな父親に憤りを覚えつつも,まだ未練がある母親.なんなんだ,この父親は!
日本の小説でこういうのはよくある.だいたい”魔が差した”って何??定年までちゃんと家族を養えば,残りの人生何してもいいってことか?
はっきりいって,この父親は家族を持つ器じゃなかったんだと思う.結婚するときに,これから家庭をもつのだからそれを生涯守らねばならないという覚悟がなさすぎる.
逆の立場で,もしこれが母親だったらどうか?子供が成人したから,もう母親の役目は果たした,もう終わり,とばかりに家出して,好きな男性と同棲する.「なんという女だ」と非難ごうごうだろう.
これぞ男性優位社会の最たるものの表れ.「父親は仕事さえやってれば満点.定年を迎えると同時に”お勤め”は果たしたのだから,残りの人生くらい好きにさせてほしい(そんなに家庭をもって働くのが嫌だったのなら,初めからするなっていうの)と思うのは当たり前.出て行った夫を辛抱強く待ち続ける優しい妻...」これが日本では美しい家族のあり方なのか?

よくニュースで,育児放棄/虐待した母親が問題になっているけど,子供って母親一人のものじゃないでしょ.子供を作るだけ作らせといて,離婚したら最後,子育ての責任は全部母親に追わせて,自分だけ独身に戻り悠々自適の生活・・こういう父親にも責任あるんじゃないの?例え,一緒に暮らしてなくても父親には責任がある.虐待で死なせた場合は,母親と同罪にするべきじゃないかと思う.