向き不向き

ずっと以前、所属していた研究室の指導教官が「研究者になるには、まずそれに向いてないといけない。そして、その向いている人というのは、元々それが好きな人だ」とおっしゃっていた。そのとき私は「では、細菌学者は元々細菌が好きだったわけですか」と言った。(今考えると随分生意気)
向き不向きって、生まれつき決まるものではないと思う。もちろんそれも少しはあるかもしれないが、9割くらいはそれまで生活してきた環境、経験、そして努力によるのではないだろうか。
研究者だって、根っからそれが好きでその研究をしている人は極一部で、ほとんどは様々な条件(大学でのポストや、教授の手腕など)によって分野を選択し、それなりに努力を積み重ねて来たというのが実情ではないかという気がする。(あくまで私の独断と偏見によります。間違ってたらごめんなさい)
当時はただの思いつきで細菌学者を例に出したが、今、その細菌学者から微生物学を習っている。本当のところどうなのだろう?