お祭り

警察まで動員して優先される地元のお祭り。秋のお祭りは元来秋の収穫を祝うものだ。しかし今、農業に携わる若者はわずかだろう。私の地元ではほとんどいないといっていい。農業していない若者がお祭りで何を祝うのか。はっきりいって、彼らがお祭りのためにかける情熱は、一般交通まで遮断して警察を従え少々飛び跳ねても許される町公認の「伝統行事」に参加しているという優越感と、おしゃれして見物にくる彼女に対する見栄以外、何のためでもないと思う。その情熱をもっと建設的な方向に注げば、町のためにも日本のためにもかなり期待できるものになるだろうと思う。